男性脳と女性脳の違い。女性が会社で評価される伝え方・ふるまい方1 ~考え方、思考の違い編~
"会社"というのは、もともと男性社会でした。
そのため、男性特有の暗黙のルールがあり、女性はそのルールがわからないままだと損をしてしまうことがあります。
今回から数回に渡り「男性脳と女性脳の違い」についてお届けしていきます。
コミュニケーションを円滑にし、女性でも評価されやすい、昇進しやすい環境を作るため、キャリアウーマンが意識して行っているふるまい、伝え方についての話です。
初回の今回は、『考え方・思考の違い編』です。
組織について
女性にとってわかりにくいもののひとつが、「階層型組織」です。
上司の上司に話をするときには、いったんひとつ上の上司に話を通さないといけません。
こういう男性の当たり前がビジネスの場では「暗黙のルール」として設定されています。
まだまだ男性が多いビジネスの世界ですから、このルールを破ると、その人は「仕事に適していない」と思われてしまいます。
視界の違いについて
女性が地図を見るときは、地図を右に向けたり、左に向けたりひっくりかえしたりして見ます。
自分の進む方向と地図の方向を合わせています。
男性はというと、視界は狭いけれど方向感覚が優れているので、地図をひっくり返さないで見ます。
男性の「シングルタスク脳」と女性の「マルチタスク脳」
女性は「電話をしながら、落書きをしながら、コーヒーを飲みながら、インターネットで情報を見る」など、多くの行動を並行してできます。
一方、男性はキャパシティに関係なく、ひとつのことしかできません。(訓練によってマルチタスクが可能になる人もいますが)また、ひとつの作業に取りかかるのに「心の準備運動」をします。
そのため、仕事をしている男性に5分ごとに話しかけると、ものすごーく不機嫌になります。
ですから、男性に質問するときは、まとめて質問するようにしてあげましょう。
また同じように、一度に二つのことを伝えると、男性は「理解しようとする」状態で止まってしまい、「納得する」状態にまで行き着きません。
「結局、なにが言いたいの?」と言われるのがオチです。
そのため、考え付いたことを全部話すのではなく、ポイントをひとつに絞って発言します。
一番大切なこと以外はあえて話さないようにしましょう。
男性のコミュニケーションは伝達、女性のコミュニケーションは共感
気持ち重視の女性と情報重視の男性では、報告において戸惑いが生じてしまいます。
男性にとってコミュニケーションは情報を伝える道具であって、気持ちを伝える道具ではありません。
だから男性はビジネスの世界において、コミュニケーションに関するルールをひとつ作りました。
それが、「結論から伝える」です。
女性は話しているうちにどんどん気持ちを伝えたくなってしまいます。
しかし先に結論さえ伝えておけば、男性が「え?この人は何が言いたいんだっけ?」と思うことはなくなり、コミュニケーションはとりあえずのところ成立します。
「【報告書はできました】確認したいところがあります。あと半日、お時間いただけないでしょうか」などのように、結論から伝えるようにしましょう。
ビジネスでは少し虚勢を張るくらいが有効
女性は仕事を頼まれたとき、「たぶん」できますという言い方で自信がないことを正直に示すことがあります。
このとき、「できるだろうけど、もし失敗したら嫌だから」という気持ちがこもっています。
しかし男性は、本当は懸念点があるにも関わらず、「大丈夫です。いけます!」と自信を持って答えることが多いです。
これにより男性は上司に「安心」を与え、信頼を勝ち取ることができます。
上司から重要な仕事を任せてもらいたいのなら、「安心してください」と伝えるようにしましょう。
上司も気軽に仕事を回してくれるようになります。